動脈硬化と低体温に関係はある?動脈硬化の症状や改善対策を紹介
動脈硬化と低体温、一見何の関係もないように思えるかもしれませんが、実は「血液の流れ」という接点があります。
動脈硬化は血管が硬くなる症状で、血液の流れが悪くなります。
低体温は、血圧の上昇や脈拍の減少によって血流の流れが悪くなるというのが接点です。
低体温は病気ではないものの、体が健康な状態とはいえません。
ここでは、低体温が動脈硬化に与える影響や症状、改善策などを紹介します。
寒さ・低体温が動脈硬化に与える影響
動脈硬化は生活習慣病の一つで、血管壁が厚くなることによって血液の流れが悪くなります。
一般的には、以下のようなことが原因となっています。
・高血圧
・悪玉コレステロール
・加齢
・栄養バランスの偏った食生活
・運動不足
・喫煙
これらの原因は、見聞きしたことがある方もいるかもしれませんが、実は寒さや低体温が原因になることがあるのです。
寒くなると、体は体温を上昇させるための活動として、血管の収縮を激しくするので血圧が上がりやすくなります。
つまり、状態によっては高血圧と同じような症状が起こるため、寒さや低体温で起こる可能性もあるといわれています。
動脈硬化の症状とは
結論からいうと、動脈硬化は血管の状態のことを指しており、痛みや視覚的な異常など自覚できる症状はありません。
しかし、血管には健康な状態とは、全く違う症状が現われています。
血管内に粥腫(※)ができることで、血管壁が厚くなることで柔軟性がなくなり、硬くなってしまうのが動脈硬化の症状です。
また、その状態を放置すると血液の通り道である血管内膣が狭くなるため、血流が悪化するという症状も発生します。
※粥種とは血中の悪玉コレステロールや白血球の一種です
動脈硬化を防ぐために気をつけること
動脈硬化は自覚症状がないだけに、いきなり脳卒中や脳梗塞、心筋梗塞などが発症する可能性があります。
動脈硬化だけでなく低体温も、生活習慣の中に症状を引き起こす原因があるので、以下のような生活習慣がある方は気をつけましょう。
肥満に注意
肥満の方は、注意が必要です。
肥満には、内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満の2種類がありますが、内臓の周りに脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満は動脈硬化を引き起こす要因になるといわれています。
皮下脂肪型肥満は、いわゆる「太っている」状態なので見た目で分かりますが、内臓脂肪型肥満は外見では分からないこともあります。
健康診断などで、メタボリックシンドロームと診断された場合には注意しましょう。
動物性脂肪を摂りすぎない
動物性脂肪は悪玉コレステロールや中性脂肪を増やし、血管内に粥種を発生させる要因になるといわれています。
動物性脂肪や肉や乳製品、チョコレートや生クリーム、アイスクリームのようにバターなどを使った洋菓子に多く含まれているので摂りすぎないようにすることが大切です。
動脈硬化を防ぐための対策とは
動脈硬化は、毎日の生活に取り入れる対策で防ぐことができます。すべてをやる必要はありませんが、できる限り取り入れて危険因子を取り除きましょう。
野菜を多く摂るように心がける
野菜には、塩分を排出する効用があるものが多く、血圧を下げる効果が期待できます。
また、抗酸化作用によって脂質の酸化を防ぐ効果も期待できるので動脈硬化予防に効果的です。
さらに、食事の最初に緑黄色野菜を食べると、血糖値の上昇を防げることから、糖尿病予防にも役立つので、よりリスクを下げることができます。
毎日30分歩く
運動をすると、肥満の解消や高血圧、脂質異常症の改善にも役立つので動脈硬化の予防に繋がります。
運動はどんなものでもいいのですが、簡単な運動でも毎日続けることが重要なので、まずは1日30分のウォーキングを目標にしてみましょう。
禁煙をする
タバコを吸うと、血管内を循環している化学物質が、タバコに含まれる有害物質によって炎症を起こすことや、ニコチンの血管収縮作用によって、慢性的な酸欠状態になり血液が多く生産されます。
血液が急激に増えると、血管内を傷つける血栓ができやすくなります。
血栓によってできた傷に粥種が付着することがあり、これが引き金となって動脈硬化が起こるリスクが高まるので、禁煙もしくはタバコの量を減らしましょう。
低体温を改善する
低体温の方は、体温を改善することで動脈硬化を防ぎます。
体の深部の体温が低い状態となっているので、芯から温める生活習慣を取り入れましょう。
・お風呂で芯から温まる
・ショウガやニンニクなど体を温める食べ物を摂る
・白湯やショウガ湯で体内を温める
・適度な運動で筋力をアップさせる
・腹巻きや靴下で冷えを防ぐ
動脈硬化も低体温も対策が重要!
低体温になると、動脈硬化のリスクが高まるだけでなく、内分泌疾患や代謝、免疫力の低下などが起こります。
また、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる疾患を引き起こすリスクが高くなるので、どちらも放置するのは厳禁です。
動脈硬化も低体温も、対策をすることで予防改善が可能なので、毎日の生活習慣を見直して健康維持を心がけましょう。
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